2017年緑デーモン見学ツアー




 2017年1月、パブリッシュ96(※1)でDOOMダンジョンが再び脚光を浴びることになりました。
 新しいアーティファクトやそのレシピ、強化されたボスの数々などの様々な要素が導入され、腕自慢の冒険者たちが次々とDOOM攻略に挑んでいます。


 その陰でひっそりと仕様変更があったのがダンジョン「Palace of Paroxysmus」(通称:酸のダンジョン)です。

 このダンジョン「Palace of Paroxysmus」はこでしか出ない高額アイテムもいくつかあるということで、導入から12年が経過した今でもそこそこ人気があるダンジョンです。

 ただ、人気の理由の一つに「難易度がそれほど高くない」という点が挙げられる通り、そんなに攻略が難しいダンジョンではありません(※2)。

 攻略難易度の割には良いアイテムが出るということで、長い間、高額アイテム狙いの冒険者たちに狩られつづけてきたダンジョンPalace of Paroxysmusもついに強化されるときがやってきたようです。


 いまこそ冒険者どもに鉄槌を下すべくダンジョンPalace of Paroxysmusの支配者Chief Paroxysmus(通称:酸ボス)がたちあがるときがやってきた…


 …はずなんですが、どういうわけか強化されたのは酸ボスではなく、その酸ボスの部屋へのキーアイテムを持っているPutrefier (通称:緑デーモン)でした。



 こういう場合は普通だったらボスの方が強化されるものなんですが、キーアイテムを持っているモンスターの方が強化されたのは意外でした。

 もともと、緑デーモンはダンジョンボスのChief Paroxysmus以上の攻撃力で知られており、そのあまりにも高い攻撃力と多彩な特殊能力のため、ボスのはずのChief Paroxysmus以上に恐れられています。

 緑デーモンを倒せるのならボスもそれほど苦戦せずに倒せると言う人もいるほどです。それでなくても元から強かったパブリッシュ96導入(※1)でさらに強化されてしまいました。
 ここまで強くなるとどうやったら倒せるのかがわからないほどです。

 ただ、過剰だと思われるほど強化されたので、 そのうちに修正されそうだったので(※2)、 修正される前に1度は見に行ってみることにしました。

 桜の季節だからお花見に行こうという感覚なので、一応は「観光」に分類されるのかもしれません。

 もっとも行き先は桜の咲く公園ではなくモンスターだらけのダンジョンで、花びらの代わりに毒ガスと酸性の川がお出迎えという、およそ風情に欠けた場所なのですが。




 そういうわけで恐怖の緑デーモン見学ツアーのはじまりです。



追記 Putrefiarは2月末には召喚能力がなくなりました。  



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■ 参加メンバー


 かなこさん・クロスロードさん・COCOさん・ダイちゃん・ちがやさん・パールさん・ゆりさんの7人に筆者を加えた8名でした。





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■ ベスパー酒場

 出発前にクロスさんとちがやさんに緑デーモンについての話を伺いました。

 お二人の話によると強化された緑デーモンの能力は次の通りです。


・ ダメージが入るごとに10匹前後Greater Poison elemental(G毒エレ)が出現する。

・ 名誉の徳(一定時間中にモンスターにターゲットされることがなくなる)を使用することで召喚されたG毒エレからターゲットされなくなる。
 そのため、結果的に攻撃を減らすことはできる。

・ 引き寄せが追加された。魔法・弓・投てき武器で攻撃すると緑デーモンの近くに引き寄せられる。

・ ペットや召喚モンスターの攻撃についてはモンスターを召喚することはない。ただし、前述の通り引き寄せがあるので、それでなくても高い攻撃力を誇る緑デーモンに直接攻撃を受けることになる。


 …話を聞くだけでもとても倒せそうにないということがよく伝わってきました。



 元から多数の特殊能力を持っていたのに、この引き寄せとGreater poison elemental召喚(G毒エレ)召喚が追加されたことで、余計に倒しづらくなりました。

 特にG毒エレ召喚召喚が厄介です。元からG毒エレ自体がそこそこの強さなのに加えて、エレメンタル系は悪魔特効武器に対する反特効になっています。

 この緑デーモンの弱点である悪魔特効武器を持っているとG毒エレからのダメージが増加してしまいます。

 自らの弱点を攻撃するPC側に対して、緑デーモン側もPC側の弱点となるモンスターを召喚して対抗しています。非常に効果的な戦法だと言えるでしょう。

…感心している場合ではないです。このモンスターをどうにかして倒さなければなりません。



○ 作戦

 とりあえず、作戦としては経験のあるクロスさんとちがやさんに攻撃してもらって、残りの6人でサポートするという形でやってみて、ダメだったら最後の切り札である名誉の徳(※3)を使って強引に倒そうということになりました。






■ 酸のダンジョンへ


 緑デーモンとの戦闘はこのこの場所で行うことになりました。

 緑デーモンをここまで引っ張って、戦闘を行います。

 ここも毒エレが出現するのでそれほど良い場所ではないのですが、それでもやたらと狭い上にプレイグビーストが出現する緑デーモン出現地点よりはまだましだろうということでここが選ばれることになりました。
 目印のちょうちんも設置しました。


ちがやさん、ひっぱってきてもらえますか?
OKです
経験者のちがやさんの方がよさそうなんで

よろしくお願いしますm(_ _)m
どきどき
どきどきです





■ 戦闘開始




 いよいよ戦闘開始です。
 さっそくG毒エレが召喚されました。

 では、クロスさんとちがやさんが緑デーモン戦に専念できるように少しでもGreater poison elementalを減らすことにしましょう
 少しでもGreater poison elementalを減らして…。
 少しでも…。
 無理でした。


 この間、わずか40秒。1分も経っていません。。

 なお、4枚目の画像は戦闘開始から15秒経過時のSSです。開始から10秒程度で画面がG毒エレだらけになってしまいました。



 この後、まもなくPTメンバーのほとんどが死亡しました。

 すでにPTはほぼ壊滅していた状態でしたが、かろうじてゆりさんが扇動スキルを駆使して生き延びていたので、なんとか全滅だけは避けられました。

 その後、同じ戦法でもう一度挑みましたが、同じような結果になりました。



 結局、最後の手段である名誉の徳を使うことになりました。



 クロスさんとちがやさんの2人が名誉の徳を使って、ようやく緑デーモンを撃破することに成功しました。




■ 戦闘終了




 戦闘終了後の緑デーモン周辺の画像です。

 この緑デーモンの近くでall nameのマクロを使用して調べたところ、少なくともG毒エレの死体が38体分、ノーマル毒エレが25体分という結果でした。

 緑デーモン周辺だけでこの数なので実際はその1.5倍〜2倍はいたと思います。


あぶなかった
まっただ中で包帯巻いてると

怖い怖い
二度とやりたくない


■ 記念撮影

 最後に記念撮影を行いました。

 かなこさんの「二度とお目にかかりたくないなぁ…」というセリフは、その場にいた全員の気持ちをよく表しています。


■ おまけ 祭壇手前の飛び石

 酸のダンジョンの祭壇周辺は非常に酸性が強く、川に一歩でも足を踏み入れると即死します。


 この黄色い線の部分にある飛び石の部分なら安全に通過できます。
 それでも飛び石から大きく外れるとやっぱり即死するのでご注意ください。








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※1 パブリッシュ96は出雲シャードには1月25日、出雲を除く日本シャードには2月8日に導入されました。


※2 本文では「難易度がそれほど高くない」などとえらそうなことを書いていますが、このページの筆者は未だに一人でこのダンジョンを攻略したことはありません。


※3 ボスの方を強化するというのならまだ理解もできますが、いくら強いといってもキーアイテムを持っているというだけのモンスターに過ぎないPutrefierを強化する理由があるとも思えません。
 パブリッシュ96導入から約1ヵ月後の2月23日に召喚能力はなくなりました。


※4 名誉の徳は強力ではあるのですが、使っちゃうと徳のポイント補充のためにまた多くのモンスターを倒す必要があるので、なるべくなら使わずに済ませたいと考えていました。







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